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転職回数が多いのは悪い事だという思い込み【日本はブラックだらけ】

こんにちは、クマ殿(@kuma_dono)です。

2019年は有名企業が怒涛のごとく大規模な早期退職者募集をかけ始めた年。

しかもその年齢は45歳前後。

引退するには早すぎるこの年齢で次の会社を探すハメになる人がこれからもさらに増えていくのは明確。

この人たちは会社都合による早期退職が理由なので次の会社にも比較的入りやすいのではないかと思う。

ただ世の中の大半の転職者は、これに当てはまらないので面接や年齢制限なんかで厳しい転職活動になるのも容易に予想できる。

転職回数が多ければなおさら。

だけど、そもそも転職回数が多いのって別に悪い事とは限らないし、初めから偏見の目で見るのもおかしな話だと思う。

というわけで、この記事では転職回数が多いのは悪い事なのか?ということを書いていきます。

転職回数が多いのは悪い事だという思い込み


誰しも自分の人生をより良いものにしたいと思うのは当然で、そのために人生の中で様々な選択をして生きている。

より良い職場を求めて転職するというのも、その選択の1つ。

ある程度のお金も必要だし、ストレスの少ない職場環境、良好な人間関係なんかも人生の質を上げるうえで重要な要素。

ただ日本では転職回数が多いほど、待遇や職場環境が悪くなることが一般的。

その理由は「転職回数が多いのはその人物に何らかの問題があるからだ」と一般的に考えられているから。

だけどこれはとても視野の狭い考え方。

本当に転職回数が多いのは悪いことなのか?

確かにその人物に問題があることもありうるが、それはあくまでも可能性の1つ。

変化を嫌い我慢強い日本人の国民性から考えてみても、転職回数が多いということは転職せざるを得ないほどの外的要因が多かったとも言えるのでは?

転職回数の多さが悪い事とは限らない理由

転職者に非があることはほとんどない

転職活動をしている人は世の中に無数にいるけど、そもそも人が会社を辞め転職する理由ってほとんどが次の2つのどちらか(あるいは両方)だと思う。

  • 人間関係のトラブル
  • 待遇・職場環境が悪い

まず、人間関係のトラブルについて。

これは様々なものが想定できるけど例えば、イジメ、ハラスメントなど。

そもそも会社は仕事をする場だから個人的な好き嫌いはあっても、それを仕事に持ち込むのはおかしい。

ただ現実は、あの人が嫌い、この人が嫌いでイジメが横行している。

相手と自分を平等な立場の社員・同僚として見るのではなく、女として見たり、年下の若造として見下したり。

ハラスメントも一緒。

問題はそれらを改善するよう求めても、会社側が改善しないことが多いという点。

問題を放置する会社に結局、耐えきれず辞めたとしても、それって辞める人が悪いのかね?

そして2つ目は待遇・職場環境の悪さ。

有給休暇を取得できない(させない)、休日出勤が多い、鬼のような残業。

労働者の権利を犯し、時に法律違反をし、余裕を持って人を雇えないような状況を看過し、労働者に甘えないと成り立たないような経営をしているのは会社側。

こういうことは全て会社側の責任でしょ。

辞める人間のせいじゃないよな。

もちろん全てではないが、ほとんどの場合、会社側の責任。

だから何でも辞める人間のせいにするなよと言いたい。

日本はブラック企業だらけ

日本人は人権意識が低く、他者にとても冷たい民族。

そういう特徴が日本の企業体質にもよく表れていると思う。

程度の差はあれ大半の日本企業にブラック要素があり、労働者を奴隷のように扱い、人を軽視するような働き方をさせている企業がいかに多いことか。

そんな国で、より良い職場環境を求めて転職しても「ああ、またブラックだった」の繰り返しになることは容易に想像がつくはず。

このブラック企業の異常な多さが、転職回数増加の要因になっているのは明らか。

仕方ないよね、こんなにブラック企業が多いと。

だからここでも言いたい。

会社側は自分のことを棚に上げ、何でも辞める人間のせいにするなよと。

自分の人生をより良くしようとするのは当たり前

先にも述べたけど、自分の人生をより良くしようと思うのは当然の願望。

そのために転職を繰り返していくことは、むしろ仕事の能力、行動力、思考力などが高く、おかしなものをおかしいと感じる正常な感覚がある証拠(単にだらしないだけっていうこともあるが)。

文句を言いつつもブラック企業にしがみついている人ってすごく多いからね。

そういう人は会社や上司の陰口を叩き、転職していく人に嫉妬しながら、結局は転職する勇気や行動力もなく、自分の人生を良くすることを蔑ろにしている人。

自分の姿を恥じるべき存在だよね。

まとめ
  • 転職回数が多いことが悪いというのは視野の狭い人間の思い込み
  • 日本には人権意識が低く自分のことしか考えない人間(企業)・ブラック企業が異常に多く、転職回数が増えてしまう要因しかない
  • 転職する人に非があることはほとんどない
  • 転職回数が多い人はむしろ能力が高く感覚が正常であることが多い(一部除く)

今の日本で良好な職場環境や好待遇を得られるのって本当に難しいと思う。

実際、世の中のほとんどの仕事は訓練や経験を積めば誰でもできるようなものばかり。

その人じゃなきゃできない仕事なんてほぼ存在しない。

だから日本企業では文句を言わず安く働いてくれる、企業のケツ舐め労働者が重宝される。

そんな情けない存在にならず、自分の感覚に正直な人間で在りたいよね。

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