こんにちは、クマ殿(@kuma_dono)です。
最近、就職氷河期支援とセットで語られることの多い少子化問題。
2019年の出生数は87万人で過去最低とのこと。
巷では鳥取県と同じだけの人口が減ったと騒がれている。
すごいことなんだろうけど鳥取県に縁がなければいまいちピンとこなかったりもする。
ただ普段の生活の中で人が減ってるなぁと実感するようにはなった。
母校のクラス数が半減したり近所のお店が時短営業に変わったり、空き家が増えたり。
就職氷河期世代の私としては「子供が生まれないのは当然だよね」としか思えないんだけどね。
というわけで、この記事では少子化が止まらない理由を就職氷河期世代の視点から書いています。
少子化が止まらない当たり前すぎる理由
若者の所得が低い
まず、そもそも若者の所得が低いよね。
当たり前すぎて今さら言うことでもないけど。
所得が低いと結婚もできないだろうし、結婚できないと子供も産まれないし。
自分一人が生きていくので精一杯。
子供が成人するまで2000万円、自分の老後のために数千万円。
そんな余裕が今の若者のどこにあるのよ。
一方、引退した年寄りがピカピカのクラウンを乗り回してる場面にはよく遭遇する。
あるいは振り込め詐欺で3000万円被害に遭いましたとかさ。
どんだけ金持ってんのよ。
しかも今の若者よりはるかに身入りが良かったにも関わらず、医療費負担が2割になるぐらいで文句ばかり言う年寄り。
2割でもタダみたいなもんだろ、文句なんか言わず少しは現実を見ろ。
就職氷河期世代を軽視したツケ
就職氷河期が来る以前から少子化の傾向はずっと続いていたけど、致命的だったのがこの世代を軽視した点。
スタートにすら立てず、仕事の経験を積めず、まともな待遇の職につけないので結婚も遠のく。
実際、私の周りでも結婚していない男女が多い。
転職がうまくいかず実家住まいの人もかなりいる。
だけど、その人たちって決して能力の低い人たちじゃないんだよなぁ。
単純に計算して、1700万人いるこの世代が全員結婚して子供を1人産んだとしても、800万人ぐらいは出生していることになる。
だけど、すでに就職氷河期世代の最も若い人でも30代後半(2019年現在)だし、今すぐ結婚したとしても、もう子供は難しいでしょ。
残念でした、日本。
日本社会がクズすぎる
人が生物として子供を産み、子孫を残すという行為は当然のこと。
だけど、この国は特に女性に冷たすぎるよね。
子供を産む(産む可能性がある)からと言う理由で嫌味を言ったり不採用にしたり。
甚だしい差別が横行している。
ベビーカーを電車に持ち込むのが邪魔だとか、保育園の園児の声がうるさいだとか、どんだけクソ野郎ばかりの国なんだよ。
自分のことしか考えていない冷たい人間ばかり。
また、イジメも学校のみならず会社や社会のコミュニティの中で驚くほど多い。
家に帰ればパパ、ママになって子供を教育する立場にある大人が、会社では部下を平気でいじめている。
トラブルや悪事が起きても正義を貫かず、なぜか加害者を攻撃する日本社会。
子育てできる十分な資産があっても、この国で子育てしていたら子供の人格が歪むよ。
教育者がクズばかり
普段の生活の中で、教師、保育士など、教育者の不祥事を耳にすることが増えた。
窃盗、飲酒運転、セクハラ、盗撮、買春、生徒へのイジメなど。
私が学生だった頃でも教師ってかなりクズが多かったけど、昨今の教師は輪をかけてひどい。
本来ならば教師は子供を正しい方向へ導き手本にならなければいけない存在。
そこらへんの会社員より優れた人格や想像力が求められる職業。
一番狂っていると思うのは教師が生徒をいじめる行為。
いやほんと意味が分からない、アホとしか言いようがない。
頭大丈夫かい?
自分が教育者だという自覚のカケラでもあればそんなことはできないはず。
しかも最近は教師のブラック労働っぷりが世に広く知られ、さらには就職氷河期に採用を控えていたこともあり、教員採用試験の倍率が低下しまくり。
教員を何とか確保しようと実技試験を無くしたりしているけど、そんな小手先の対策でどうするの?
ますます教師の質が落ちますがな。
少子化について思うこと
日本で子供を産むことは虐待に等しい
私が生まれたのは今から40年ほど前。
当時は日本がこんな風になるなんてとても思えないほど、周囲の人は幸せそうにしていた。
将来に対する不安なんか感じていなかったし、努力すれば(努力せずとも)給料が上がり報われる時代。
今より日本人の質は高く、人に対する思いやりがあり礼節をわきまえている人が多かった。
だけど今の日本人は、人を利用することしか考えていなかったり、人に対する思いやりも想像力もなく、自分のストレスを他人にぶつけて発散するような人ばかり。
正義感や物事に筋を通すということを忘れ、自分さえよければいいという人間の巣窟と化した日本。
さらに今の若い世代は給料も安く社会保障もどんどん削られる一方。
なんとか自活できても、いつどうなるかも分からない。
もちろん貯金もできず、老後の心配を20代からしないといけないような状態。
明るい未来をこの国で描けるわけもなく、子供を作るどころではない。
仮に子供を育てられるだけの十分な資産があったとしても、賢い人はこの国で生まれることが本当に幸せなのか?って子作りを躊躇すると思う。
今ですら8050問題のようなものが生じているのに、これから子作り?
怖くてそんなことできないでしょ。
どう見てもこの国に未来はないよね。
解決策はない
就職氷河期世代は出産適齢期としてはもうほとんどアウトだし、仮にこの世代に一人当たり2000万円支給してもまず子供は増えないと思う。
なぜならば、この世代の人たちは就職活動やブラック企業、非正規雇用などで散々な目に遭い、そういう苦労がトラウマとして焼き付いているから。
だから現金を支給されたところで、子育てではなく自分たちの老後のために貯蓄するはず。
もっと若い20代の人たちに現金を支給したとしても、そもそも恋愛や結婚から遠のいているから効果なさそうだよね。
しかも就職氷河期世代の惨状を見聞きしていたら、なおさら子供なんて非現実的なものに見えてしまうのではないかなぁ。
まあ育てなくていいならね、あっちこっちで種を撒いてもいいんだろうけど(オイッ)。
海外からの移民にも見放されつつある日本では、出生数増加は諦めざるを得ないと思う。
仮に解決策があったとしても、政府がそれをしっかり実行することは期待できず、どちらにせよ少子化阻止はほぼ不可能だよね。
- 若者は所得が低く自分のことで精一杯、子供どころではない
- 人口の多い就職氷河期世代が出産適齢期をすでにオーバーしている
- 賢い人は日本での出産・子育てを躊躇する
- 少子化を食い止める解決策が見当たらず実行力もないので、解決はほぼ不可能
日本人って自ら変わることができず、追い込まれたり外圧がないと変われない。
問題があっても見て見ぬふり、あるいは責任転嫁。
精神的にすごく未熟な民族、それが日本人。
もっと精神的に成熟し国民性が変化しない限り、この国では同じような過ちを今後も繰り返していくと思う。