前回に引き続きAvengerについての解説。
この記事ではAvengerのAmp、Filterについて解説します。
Avengerの使い方⑤
Amp
緑枠ではノブでAmpのVolume、垂直スライダーで鍵盤を叩くVelocityに対するVolumeの反応を調整。
また緑矢印からはVelocity Curveを設定可能です。
水色枠ではノブでAttack部分を強調するためのVolume調整。
水色矢印のノブ内側リングではAttack部分をどのようなEnvelope形状で強調するのかを変更します。
そして垂直スライダーでは鍵盤を叩くVelocityに対するSpikeの反応を調整。
黄色枠は左からPan調整、Panを鍵盤に割り当てる(高い音は鍵盤の右、低い音は左)際のPan Keytrack設定を行います。
SPREADノブでは、音の広がりを表現するために各ノート間の移動の仕方を設定します。
左に回すとノート間をランダムに移動し、右に回すと左右交互にノートが移動することにより、音の広がりの表現を変更できます。
HOLDノブではAttackの最大値をどれくらい維持してからDecayに移行するのかを設定できます。
また、Attack、Decay、Releaseには内側リングがあり、各フェーズのCurveを変更可能。
緑枠をクリックすると、そのAmpの内部Envelopeを使用せず、他のEnvelopeを選択できます。
Filter
緑枠をクリックして、Filterタイプの選択ができます。
水色枠を上下ドラッグすると、Key Trackの設定が可能。
ここで入力ノートのピッチにどの程度追従してCut Offを開いていくのかという設定をします。
0%だとFilterはピッチ変化に全く追従しません。
黄色枠のノブではCut Offの調整、その隣にあるスライダーでは鍵盤を叩くVelocityに対するCut Offの反応を調整します。
黄色矢印からはVelocity Curveを設定。
赤枠は左から、Resonance、Drive量、Envelope量を調整するノブ。
それぞれにVelocityスライダー(縦スライダー)があり、鍵盤を叩くVelocityに対する反応を調整できます。
緑枠をクリックするとResonanceモードを以下から選択可能。
Reso additive | Resonanceを加算していくためVolumeが増加するモード |
---|---|
Reso balanced | Volumeを一定に保とうとするモード |
水色枠をクリックしてFilterタイプを設定します。
DRIVE | Filter内に歪みを生じさせる |
---|---|
DRIVE(oversampled) | 歪みを生じさせる(ノイズを低減できるがCPU負荷が上がる) |
COMB | クシ型Filter |
黄色枠からはEnvelope量の加算方式を選択します。
Envelope additive | Envelope量をそのまま加算していく |
---|---|
Envelope percentaged | 現在のCut off値から100%までの部分(Cut offの残り部分)にEnvelope値を乗算してCut offに追加 |
ピンク枠ではAmpの時と同じく、ADSRとHoldの設定、外部Envelopeの選択が可能です。
ここではFilterセクション全体に対する調整を行います。
まず緑枠でOn、Offの切り替え。
黄色枠をクリックすると、Filterタイプの選択が可能。
ピンク枠はCut off、Resonance、Drive量を調整します。
前述したものと操作は同じ。
オレンジ枠ではFilterセクションからの最終的なOutput Gainを調整します。
次回からはShaperの解説に入っていきます。