前回に引き続きReveal SoundからリリースされているSpireについて解説していきます。
この記事ではSpireのFilter・FX・Master Out・EQセクションについて解説していきます。
Spireの使い方②(Filter, FX, Master Out, EQ)
Filter
Filterセクションには2つのフィルターがあり、それぞれを個別に設定できます。
まず赤枠からFilterタイプを選択。
perfecto | 幅広いサウンドに適するタイプ。FilterモードはLP, BPなど基本的なものを使用可能 |
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acido | Acidサウンドに適するタイプ |
infecto | Virus TiシンセサイザーのFilterをシミュレートしたタイプ |
scorpio | 幅広いサウンドに適する。”perfecto”にはないユニークなFilterモードを使用できる |
combo | Combフィルターを使用したタイプ |
shaper | FilterとDistortionを組み合わせたタイプ |
そして緑枠からはFilterタイプを選択。
モードによって使用できるFilterタイプは異なります。
水色枠では、各FilterのCut Off周波数とレゾナンスの設定。
黄色枠のPARをクリックしてOnにするとFilterは並列接続になり、Offにすると直列接続になります。
またLINKをOnにすると2つのFilterのCut Offがリンクされます。
ピンク枠はFilterのCut Off周波数をノートに追従させるために使用。
オレンジ枠のノブを左に回し切るとFilter1のみ、右に回し切るとFilter2のみが聞こえます。
FX
緑枠をクリックすると、それぞれのFXをミュートできます。
Shaper
緑枠でモードを選択。
水色枠のBANDをOnにすると歪みが付加され、HQをOnにすると8倍オーバーサンプリングが有効になります。
緑枠ではビット深度におけるリダクション量を設定。
水色枠からはサンプリング周波数におけるリダクション量を設定します。
黄色枠ではLow Cut(ハイパスフィルター)、High Cut(ローパスフィルター)のカットオフ周波数を設定。
ピンク枠でdry/wetを調整します。
Phaser, Vowel
緑枠でモードを選択します。
水色枠をOnにすると、このFXがShaperの前に配置されます。
緑枠ではフィードバック量を設定。
水色枠からはステレオ幅の設定。
黄色枠でモジュレーションの速さ、ピンク枠ではモジュレーションの深さを設定します。
オレンジ枠でdry/wetを調整します。
Chorus, Flanger
緑枠でモードを選択。
水色枠ではディレイタイムの設定。
黄色枠からはフィードバック量の設定をします。
赤枠ではモジュレーションの速さ、緑枠からはモジュレーションの深さを設定します。
水色枠ではステレオ幅の設定。
黄色枠からはLow Cut(ハイパスフィルター)、High Cut(ローパスフィルター)のカットオフ周波数を設定。
ピンク枠でdry/wetを調整します。
Delay
緑枠のONをクリックして有効にするとピンポンディレイになり、SYNCを有効にするとディレイタイムがDAWに同期されます。
水色枠ではL, Rそれぞれのディレイタイムを設定。
赤枠ではモジュレーションの速さとフィードバック量を設定します。
緑枠からはステレオ幅を設定。
水色枠ではモジュレーションの強さを設定。
黄色枠はFilterによって音色を変化させるもの。
ピンク枠でdry/wetを調整します。
Reverb
緑枠からモードを設定。
水色枠のSYNCを有効にするとプリディレイタイムがDAWに同期されます。
赤枠ではプリディレイ(原音からリバーブ音が鳴り始めるまでの時間)を設定します。
緑枠からは高域の減衰量を設定。
水色枠ではステレオ幅を設定します。
黄色枠ではリバーブの減衰時間(Decay Time)を設定。
ピンク枠のノブはFilterによって音色を変化させるもの。
オレンジ枠でdry/wetを調整します。
Master Out
緑枠はマルチバンドコンプレッサーで、一番左に回し切るとOffにできます。
水色枠ではVelocityと音量レベルを調整。
EQ
緑枠でEQのOn、Offを切り替えます。
水色枠からはFIlterタイプを選択。
左からLowShelf、Peak、HighShelf。
黄色枠ではカットオフ周波数とレゾナンスの設定をし、ピンク枠でカット、ブーストの調整を行います。
オレンジ枠をクリックするとWarm(ノーマルかウォーム)、Soft(クリアかソフト)、Boost(レベルを全体的にブースト)を簡単に設定可能。