SynthMasterの使い方シリーズ、ボリュームがあって3記事目まできてしまいました。
まだまだ続編記事が続きます。
この記事ではSynthMasterのLayer画面、Routing設定について解説していきます。
SynthMasterの使い方➂
Layer画面について
SynthMasterには2つのLayerがあり、それぞれ独立して機能します。
2つのLayerを重ねたり1つだけ利用したり自由です。
赤枠部分をクリックしてLayer1、Layer2、LFO、FXの画面を切り替え可能。
LFO画面ではModulation Sourceとして使用するLFOの設定、FX画面ではGlobal FXやLayer FXの設定が可能です。
この画像ではLayer1を選択しているので、Layer1で設定できるものが緑枠で囲まれた部分に表示されます。
水色枠では信号のルーティング設定。
黄色枠はOsc(オシレーター)やModulatorの設定。
ピンク枠でFilter設定。
そして、オレンジ枠ではModulation Sourceの設定をそれぞれ行います。
Osc→Filter→FX(Global FX)→ Master Outputっていう感じです。
OscからFilterへ入る前に緑丸のModulatorを作用させたりさせなかったり。
Routing設定
赤枠内、左からRouting設定画面、Arp(アルペジエーター)、Insert FXの画面を切り替え可能。
ここではLayer1の設定をするものとして解説します(Layer2も設定方法は同じ)。
緑枠ではLayer1で同時に複数の音を鳴らすのか(Poly)、単一の音しか鳴らさないのか(Mono)を選択。
Legatoはノートを再生するたびにエンベロープを再トリガーするかどうかを設定するもの。
これをOffにするとノートのたびにエンベロープが最初から読み込まれます。
水色枠ではピッチベンドを最大で48半音(4オクターブ)、UnisonをOff~8Voicesまでの間で設定可能。
SynthMasterから同時に鳴る音の最大数は、UnisonのVoice数、使用しているLayerの数、そしてOscで設定するVoice数によって変化します。
黄色枠ではArpの状態をOn、Off、Rec(録音)から選択。
ピンク枠からはピンク丸部分のFilter構成を3種類の中から選択可能。
Split | Osc1にFilter1、Osc2にFilter2を直列に配置 |
---|---|
Parallel | Filter1とFilter2を並列に配置 |
Series | Filter1とFilter2を直列に配置 |
そしてオレンジ矢印部分。白くなっている状態がOn、黒い状態がOffを表しています。
On、Offしたいものをクリックするだけで切り替えられます。
赤枠→緑枠→水色枠と基本的な信号の流れが表示されてますね。
水色枠のLayer FXはドラッグ&ドロップで順番を自由に変えることができます。
また各Layer FXは右クリックすることで、他のFXに変更することも可能。
赤枠部分を右クリックして、それぞれのOscのPhase(位相)、Frequency(周波数)のどちらをModulationするのか選択できます。
次に赤枠部分を右クリックして、Phase(位相)あるいはFrequency(周波数)に対するModulation Sourceを選択します。
Multiply | Ring Modulation、Amplitude Modulation(振幅変調)する場合に選択(ModulatorのDC Offsetによって変わる) |
---|---|
Add | Modulatorを通常のOscとして使用する場合に選択 |
RM TypeでMultiplyを選択している場合、ここで選択したModulatorのDC Offsetによって以下のように使い分けられます。
MultiplyかつDC Offsetが0 | Ring Modulationとして作用 |
---|---|
MultiplyかつDC Offsetが1 | Amplitude Modulationとして作用 |
赤枠でポルタメント(Mono選択時に有効)のタイプを指定します。
N(Normal) | あるノートが再生されている最中に別のノートの再生が始まる(ノート同士が重なっている)場合にのみ、ポルタメントされる |
---|---|
S(Slide) | ノートが再生されるたびにポルタメントされる(ノート同士が重なっていない場合も含む) |
緑枠でGlide Timeを設定。これは現在のノートから次のノートへSlideするのにかかる時間。
5ms~20sの間で指定可能です。
水色枠ではRandom errorを付加。
音色を調整するためにイジイジします。
黄色枠の4つのノブは、UnisonがOnの時に各Voiceにバリエーションをつけるためのもの。
この辺はイジイジイジイジしてみてくださいな。
ピンク枠でVoiceのVolume、Pan、Pitchを調整。
ここで設定したPanの値は、Oscで設定するPanの値に付加されるもの。最終的なPanは、この付加された値を考慮しながら、あくまでもOscのPanで決定します。
またPitchを-64半音〜+63半音の範囲内で調整可能で、この値もやはりOscやModulatorのPan値に付加されるもので、最終的なPitchではありません。
ちょっと見えにくいですが、赤矢印のボックスをクリックすると、設定のコピペやらPresetのLoadができます。
赤枠部分で画面を切り替えて、各画面(Layer、Arp、FX)ごとに設定をSaveすることができます。
画面を切り替えてから、緑枠をクリックして、好きな名前、場所を指定しましょう。
はい、今回はこんな感じ。
SynthMaster続編記事もがんばって書くので、また読んでねー。