どんどんも、クマ殿(@kuma_dono)です。
毒親というワード、ちょっとドキッとするワードですよね。一度ぐらい聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
ネット上では普通に飛び交っていますが、もしかしたらリアルではこのワードを知らないっていう人が大半なのかも。
毒親というワードって自分の親のことを疑った経験のある人には認知度が高いはず。この言葉を知らない人は親に恵まれた幸せな人なんじゃないかな。
毒親というのは意識的、無意識的問わず子供に悪影響を与えている存在。
今回の記事では自分の親が毒親だと気づき、絶縁したいと思っている方のために毒親との絶縁の仕方を説明します。
わたしは自分の母が毒親だと気づいてから絶縁(2018年6月に)しました。そして自分の心を癒すためにカウンセリングをうけ、現在進行形で改善しています(2018年12月時点)。
毒親って自分自身も何らかの心の傷をかかえていることが大半だと思います。そうじゃないと子供に悪影響のある行動ってそもそもとらないと思うし。
毒親の悪影響から逃れて自分の人生を取り戻したいと思っている方には、自分の行動次第でそれは可能であるということをまず理解して欲しいです。
過去と他人は変えられないってよく言いますよね、その通りだと思います。
だけど自分のこれからの人生は自分にしか変えられない。
私はこの記事を高校生だった頃の自分に読ませてあげたいです。
そして、この記事を読んでいる毒親のみなさん。ご自身もカウンセリングを受けて自分の心の傷を癒してください。自分が幸せになるためにも。
毒親と絶縁する方法
毒親とは物理的に距離をとって絶縁
毒親の影響下から逃れるには物理的に離れることが最良の解決策。実家を離れ、親との物理的距離をとることが、あなたの自尊心を回復する第一歩となるはずです。
だから一人暮らしをする、金銭的な余裕がないなら友人や恋人と一緒に住むなど工夫して実家から離れるようにしてください。
決して毒親を説得して心を入れかえてもらおうなんて思わないこと。もし、そんなことをも考えてしまったら要注意。そのままズルズルとまた毒親の影響下に引きずりこまれてしまうかも。
とにかく逃げる、距離をおく。できれば実家から遠い場所に引っ越すことが望ましいです。
毒親は自分が子供に悪影響を与えているという自覚がないことが多く、また自覚があったとしても子供の意見に耳をかすこともありません。
毒親自身も同じような育てられ方をされていたりします。そして不安、寂しさ、劣等感、子供への嫉妬心などを強くもち合わせている存在。
それが毒親です。
また遺伝的要素も可能性としてはあるので、あなたががんばっても親を変えることはまず不可能。
毒親が唯一変わる方法は、毒親自身が変わろうと決意すること。毒親の影響を受けている子供に毒親を変えることは不可能なのです。
毒親の住む実家の近くで生活していると、つい実家に立ち寄ってしまったりします。毒親だと分かっていてもです。
実家の近くに住んでいるということは、毒親の方もあなたの家に来ることが容易な状態でもあるということ。
だから毒親とはできるだけ距離を取った場所で生活することが最善の解決策なんです。
私は結婚するまで実家で生活していたのですが、いつも母親から傷つくようなことを言われていました。
別にケンカしているわけでもなく普通の会話の最中にいきなり「産まなければよかった」、「太った、やせろ」、「だらしない」、「根性がない」などのディスりを仕掛けてきます。
私としては本当に意味不明かつ理不尽な話で人格を踏みにじられていました。
なぜ、そのようなことをしてくるのか本当に疑問で、親を論理的に説得して理解してもらおうと何回も試みました。
結果はご想像の通りで、聞く耳は持たず、鼻で笑ったりしてまともに取り合おうとはしていませんでした。
母の中では私をディスるという目的ありきで、そこに至る論理なんてどうでもよかったんです。キレて携帯を真っ二つに折ったり怒鳴り合いになったりと、すごいケンカをよくしていました。
そして結婚を機に私は実家を離れることになりましたが、新居が実家と近かったためよく実家に立ち寄っていたんです。
まだそのころは毒親の呪いが解けていなかったんですね。
またそれと同時に共依存状態でもあったと思います。
母は私に精神的に依存するために私をディスってダメ人間と思い込むように仕向け、そう思い込んだ私は母の元を訪ね、そして私が離れていかない程度のお金を渡す。
こういう構図が成り立っていたことは後になって気づきました。
連絡先を変えて毒親と絶縁
これもすごく重要。というか必須ですね。連絡先を変えて毒親からの連絡を断つようにしましょう。電話番号もメルアドも変え、Lineもブロックです。
また共通の知り合いに対しては、連絡先をもらさないよう口止めをする必要があります。
そのようにしてこちらからしかアクセスできないような状況を作ります。
将来的に絶対に連絡を取ることがなければ連絡先も全消去でいいと思います。
物理的距離を置いて、さらに毒親からの連絡の可能性も断つ。このように毒親の影響が及ばなくなるような徹底した行動を取ることが大切。
ちなみに毒親の携帯番号をブロックしても固定電話から電話してくる可能性もあるので、電話番号は変更の一択です。
先にも述べましたが、私が母と距離をおき始めたのは2018年6月から。
それまでずっと生きづらさを感じていて心理学などの本を読み漁っていました。
ある日、大嶋信頼さんという心理カウンセラーの著書を手にとる機会があり、それを読んでいくうちに私は母の言動によるトラウマがあるということに気づきました。
そして自分が毒親育ちであることに気づき、親と距離をおくきっかけを得ることができました。
まだ親と距離をおき始めて半年しか経ってなく、はじめのうちは親から電話がかかってくることもありました。
距離をおこうと決意した時に母にはきちんと伝えておいたんですけどね、もう連絡してくるなと。
母の電話を無視しているとLineにメッセージが入ってくる。それも無視する。そういうことを繰り返すうちに電話番号を変えればいいんだということに気づきました。
そして今では母から連絡できない状況を維持しています。
こんなこと書くと薄情な人間だと思う方もいると思いますが、被害を受けた子供は本当に悲惨で、人生に多大な悪影響を受けるんです。
だから、そんなことをした毒親に情をかける必要は全くありません。
毒親と絶縁し、傷ついた心を癒す
読書で癒す
自分の親が毒親だと気づけたのは個人的には良かったことだと思っています。親からの悪影響から解放され、次は自分自身が立ち直る番。
いろいろと心を癒す方法はあると思いますが、私は読書をオススメします。その理由は安価で気軽に取り入れられる方法だから。
そして心が傷ついている時ってきちんと自分の心に向き合わないと根本的な解決にならないから。
友達とワイワイやって気分をそらすのは楽だと思います。だけど、それだと解決にはならないんです。
私自身、特に社会人になってから人間関係がうまくいかなくなりました。どこか人に恨みがあるというか、冷めた目で人を見ていたところがあったように思います。
その原因が自分でもよくわからず自信を失い、あきらめていた部分もありました。
だけど大嶋先生の著書によって、自分の中にあった不可解な部分が少しずつわかるようになりました。
それだけでも心が整理され気持ちが晴れてきました。これは本当に大きかったです。
トラウマをかかえたままだと人生が生きづらいということに気づいたのは、この時が初めてでした。
カウンセリングで癒す
読書が嫌いだとか自分には合わなかった場合はカウンセリングも検討すべきだと思います。
カウンセリングはカウンセリング料は高額になってしまいますが効果は大きいです。これは私自身が体感しています。
相性のいいカウンセラーや治療法を見つけるまでは時間がかかってしまうこともありうると思います。
それはカウンセリングという方法のデメリットとも言えるかもしれませんね。
また読書のように一方向的なものではないので、状況に応じて適切な治療を受けることができます。
私は今まで何名かのカウンセラーからカウンセリングを受けた経験があるのですが、なかなか自分と相性が合う状況ではありませんでした。
ちなみに現在、私はインサイトカウンセリングで治療を受けています。
もう数回カウンセリングを受けましたが、明らかに効果があり過去ばかり見ていた状態から脱しつつあります。
毒親を捨てた私の話
毒親と気付くまで
一番古い記憶だと小学4年生ぐらいになります。
母はよく父を小馬鹿にするような発言をしていました。また他人を馬鹿にするようなこともよく言っていたのを覚えています。
私も小学生のころから周りの人に軽く扱われることがありましたが、当時は深く追求することはありませんでした。
高校時代に3年間イジメにあいましたが「もし高校を中退したら、こいつらのせいで自分の人生がダメになる。絶対に卒業してやる」と思い、辛くても毎日学校に通っていました。
卒業するころには心がボロボロになっていて、人に対する怒りと人間不信を常にかかえている状態でした。
人とも仲良くなることができなくなり、それから20年ほどずっと孤独な時間を過ごすことになるのです。
大学を卒業する頃はちょうど就職氷河期で、結局、就職することなく地元の福岡に帰ってきました。
その後、いくつかの会社に勤めたのですが、やはり人間関係がうまくいかず日本が嫌になってきたんです。
そして海外で働くことを視野に入れマレーシアにある会社に就職。
私にとっての転機はマレーシアから帰国してからになります。
なぜだかわからないけどマレーシアに渡航する以前より精神的に落ち着いている。
これをきっかけに過去ばかり見る生活から脱却しようと動き始めました。
まず心理系の本を読んで自分を見つめ直すことにしました。たくさんの本を読み漁り、いくつかの気づきはありましたが、私の本質に響くようなものではありませんでした。
そしてある日偶然Amazonで評価の高かった大嶋先生の著書を手にとることになりました。
何冊も読んでいくうちに、私の生きづらさの原因が母にあることに気づき、すごく憎しみが湧いてきたのを覚えています。
私はずっと母からネガティブなものを心に植え付けられていて、その呪いの言葉通りの人間になっていたようです。
私はすぐに実家に行くのをやめました。
当然、ネガティブな言葉を投げつけられない環境にいると不快な思いをしなくていいわけですが、なぜ不快になるとわかっていながら実家に通っていたのかが自分でもわかりません。
もっと早くこのことに気づいておけばよかったのにね。
私の中で変わってきたこと
母と距離をおくようになって、今まで自分は母のストレスのはけ口にされていたんだと気づくことができました。
そして自分の心が少しずつ固く頑丈なものになっているように感じます。中空だった心の中に何かが満たされて行くような感じ。
最近では昔ほど心が窮屈な感じもしなくなり解放された気分でいることが多くなりました。
またストレスによる頭痛、動悸、発汗も以前よりは落ち着いてきたので、さらなる改善も期待できると思っています。
- 毒親を他人が変えることは不可能
- 毒親からは物理的に距離をおく
- 連絡手段をブロック(電話番号は変更の一択、共通の知人への口止め)
- 人と群れてつらさを紛らわしても根本的解決にはならない、自分を見つめる
- 心を癒すためにはまずは読書、効果がなければカウンセリングも検討
毒親は変えられないという点は不変の法則みたいなものなので、これを大前提として行動することを心がけてください。
また人と群れて寂しさや不安をまぎらわせている人ってすごく多いと思います。でもそれじゃ何も変わらないんですよね。
いつか自分の抱えている問題と真正面から勝負しないといけない時が必ず来ます。
そして、そこから一歩ずつ正しい行動を取っていく過程を経ることで、あなたは幸せになっていくのだと思いますよ。
毒親からの悪影響をうけない環境を得たら、今までがんばってきた自分をほめてやってくださいね。
人は皆、一つの人格、それぞれの人生があります。
毒親の人生を歩まず自分の人生を歩んで行きましょう。
この記事が苦しんでいる方の励みになれば幸いです。
そんな感じー、ばいちゃー。