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Scalerの使い方【Plugin Boutique】

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鍵盤を弾けないけど作曲をしてみたいという人はたくさんいると思います。

私も鍵盤をほとんど弾けません。そもそもピアノなどの経験がないと鍵盤って弾けないですよね。

私も以前は鍵盤を弾けるようになれば作曲も効率的になると思ってピアノ教室に通っていたことがあります。

ただ、最初は指が固くて思うように指も動かない。しかもコードを自在に弾けるようになるのに時間もお金もかなりかかりそうでした。

結局、3ヶ月で挫折。その後、いろいろ調べていたらPlugin BoutiqueからリリースされているScalerというプラグインに出会いました。

このScalerはコード進行の作成を補助してくれるプラグイン。鍵盤を弾けない人にとってはかなり助かるツールです。

ということで今回もLogic Pro Xを例にScalerの使い方を解説していきます。

以前はLogic Pro付属のコードトリガーというプラグインでコードを登録し、そこからコードの打ち込みをしていたこともありました。

ただこのやり方だとコードが一つのノートになってしまい、コードの構成音を一つずついじることができなかったんです(解決法はネットにはありましたがそれでも非常に手間がかかる)。

なので今ではScalerを使って打ち込みをしています。

Scalerの使い方

Scalerの基本的な使い方


まずScalerをInstrumentに挿し込みます。Scalerを立ち上げると写真のようなインターフェースとなっていて、基本的には赤枠→緑枠→水色枠という流れで作業を進める感じになります。

赤枠部分でキーやスケールのタイプ、あるいはジャンル、アーティストなどを選択することでフィルタリングをすると、緑枠部分に候補となるスケールが表示されます。

その中から使用したいスケールを選択すれば、水色枠部分に選択したスケールによるコードが配置されます。

ここでは赤枠部分でキーをC、スケールはマイナースケールを選択してみました。すると緑枠部分にC Minor scaleが候補として表示されていますね。

今回はC Minor scaleを使ってみたいと思うので、クリックして選択すると水色枠部分にコードが配置されます。

あとは配置されたコードをオレンジ枠部分にあるスロットにドラッグしてコード進行を作成していきます。

実践

さっそく実践として、先ほど選択したC Minor scaleのコードを使用してコード進行を作ってみました(水色枠右側)。

オレンジ枠部分で作成中のコード進行に対して再生、ループ、undo、redoなどを行えるので、ループ再生しながらいろいろと試してみるのがいいですね。

赤枠部分ではコードに対してさまざまなスタイル・バリエーションの変更、オクターブ単位のシフトなどを行え、緑枠部分では各コードのオクターブや転回形を変更できます。

水色枠部分に1〜4の数字が表示されていますが、これは4つ作成可能なコードセットのうち、現在表示されているものを示しています。

コードセットが1つで足りない時は2、3、4と切り替えてどんどんコード進行を作っていくことができ、再生ボタンを押すとコードセット1〜4までが連続再生されます。


デフォルトではサウンドがピアノになっていますが、ピンク枠部分からシンセやギターのサウンドに変更したり設定画面を開いたりできるので、ノレるサウンドでどうぞ。

作成したコード進行を保存したり、ジャンルやアーティストからコードセットを選択するとオレンジ枠右側にそれが表示され、オレンジ枠部分から移調することもできます。

コード進行が完成したら水色枠部分をDAWのMIDIトラックにドラッグ。その際、緑枠部分をクリックするとコード1つあたりのノート長を指定できます。

今回は全音符を指定したので8小節(コード8個分)のリージョンが出力されました。

最後にノートを分割してPluckっぽくしてみましたよ(別にLeadでも何でもよかったんだけど)。


 

Scalerで他にできること

コードの解析


MIDIトラックを解析してコードを割り出すことができます。試しにまたトラックを作成してみました。

MIDI FXにScalerを挿しこみ、赤枠部分でDetectモードに。Startをクリックした後、DAW側の再生ボタンをクリック。すると解析結果が緑枠部分に表示されます。

それと同時に可能性のあるスケールが水色枠部分に候補として表示されます。F Major scaleがありますね、はい、F Majorでこのトラックは作成しました。

ただこのコード解析機能はオーディオトラックには使えないので悪しからずです。

オリジナルコードの作成


自分で自由にコードを作成することもできます。赤枠のCreateをクリック。


するとこのような画面になるので、赤矢印のようにコードの構成音をクリックすると、緑枠内にそのコードが表示されます。

あとは下にドラッグしてコードをどんどん追加していきます。今回は簡単なコードを作ってみました。

水色枠部分のBackから元の画面に戻ってみましょう。

ちゃんと赤枠部分に作成したコードが反映されていますね。あとは好きなようにいじいじしてみてください。

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まとめ
  • 鍵盤を弾けなくても簡単にコード進行を作成できる
  • コードアレンジの自由度が高い
  • MIDIトラックのコード進行を簡単に解析できる
  • オリジナルのコードセットを作成できる

今回はこんな感じです。Scalerは楽器経験がない人にとってはかなり強い味方となってくれるはず。

残念ながらオーディオトラックのコード解析には適用できないですが、それでも使ってみる価値はあると思います。

DAWやその周辺のツールが発達したおかげで作曲もずいぶんと楽になりました。

ツールは労力や時間などのリソースを無駄にしないためのものなので、できるだけ効率よく作業できる環境を追求した方がいいと思います。

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