以前、投稿した毒親記事の中で私が受けているカウンセリングの話をしました。
私は現在、インサイトカウンセリングというところでFAP療法によるカウンセリングを受けています。
インサイトカウンセリングとはFAP療法で有名な大嶋信頼先生が代表をつとめる東京にあるカウンセリングルーム。
カウンセリングというものに懐疑的だったクマ殿をすごく楽にしてくれたFAP療法。まだ現在も治療継続中のクマ殿ですが明らかな効果を実感しどんどん回復しています。
なのでトラウマによって生きづらさを感じているたくさんの人にもっと楽になってもらいたいという想いをクマ殿は持っています。
この記事ではインサイトカウンセリングやFAP療法のことは知ってはいたけど、実際どうよ?っていう人も、FAP療法って何じゃそりゃそりゃ?という人にも分かるように書きました。
今、辛いことがあってくじけそうな人。いつか暗いトンネルから抜け出すことはできるからね、希望を捨てずに。
効果ある?インサイトカウンセリングでFAP療法

【結論】効果はある!
結論から言えば効果はありました。ただ当然のことながら個人差や相性はあると思います。少なくとも私自身には大きな効果があったので、効果があったと断言しました。
というのも実はFAP療法を受ける以前に、FAP療法とは関係のない別のカウンセラーのお世話になったことがあります。
クッションをポコポコ叩いて怒りを吐き出すというような内容のものでしたが、その時は私にとって効果はなく高いお金だけ取られたという感じ。
そういうことがあったのでカウンセリングというものに懐疑的になったこともありました。
今はカウンセリングって相性がとても大切なんだなと実感しています。自分に合った治療法であれば効果はより大きくなるはず。
そもそもFAP療法とは?
FAP療法とは大嶋信頼先生らによって2001年に体系化された治療法。PTSDのみならず、恐怖症やパニック障害など幅広く適用できるというもの。
このFAP療法はカウンセラーによる共感に基づいた治療法で、共感によって記憶と感情の統合をはかっていきます。
FAP療法は従来のトラウマ治療に比べ短期間での治療が可能であり、トラウマ治療の言語化による再体験に伴う苦痛がないのが特徴。
大嶋先生の著書にミラーニューロンという言葉が登場するのですが、そのミラーニューロンを使った治療法なんだと思います。
私のインサイトカウンセリング体験談

ヒアリング
私がインサイトカウンセリングでカウンセリングを初めて受けたのは2018年9月。もちろん書籍によって、大嶋先生やインサイトカウンセリングの存在はもっと早くから知っていました。
大嶋先生の著書を初めて読んだのは2018年3月、ちょうどこの記事を書いている1年前。それまでは他の方が書いた心理系の本を読んでいました。
偶然、Amazonで大嶋先生の本がオススメ表示されていたのを見かけ、特に大きな期待を持っていたわけでもなく、なんとなく購入してみました。
レビューが良かったのでそれに惹かれて購入したってやつですね。
数日後、本が到着しさっそく読んでみました。うん、今までと違いますね。読めば読むほど取り憑かれ、明らかな効果を感じ、食い入るように何冊も読み漁る日々が続きました。
大嶋先生ご自身、子供の頃からいろいろなことで悩んでおられ、海外の大学への進学、催眠のお師匠さんとの出会いなどさまざまな経験をされています。
大嶋先生が悩んでおられたことは特別なことでもなく、多くの人が1度は悩んだことがあるようなものばかり。
だから多くの苦しんでいる人に受け入れられるんだと思います。私もその1人。
そして実際にカウンセリングを受けてみようと思ったのが2018年6月。インサイトカウンセリングに初めて電話をしてみました。
電話口では優しく丁寧な口調の女性(たぶん受付の方)が対応してくれて、カウンセリングを受けてみたいと伝え、予約を入れることに。
しかし2018年6月時点では、大嶋先生が担当する新たなクライアントは募集していないとのこと。(ちなみに2021年3月から大嶋先生のカウンセリングは50分で30000円(税抜き)となりました)
よって担当は別のカウンセラーとなりました。もちろんFAP療法をじゅうぶんに習得された方です。
ただ新規のクライアントさんが多いのか、予約は3ヶ月後からということだったので、9月に初回カウンセリングの予約。
まあ初回はカウンセリングというかヒアリングですね。正直、3ヶ月の待ちって苦しい思いをしている人からすればけっこう長い。仕方ないですけど。
私は地方在住なので東京までカウンセリングのために通うのはかなりの負担。よってスカイプでのカウンセリングを希望しました。
これは地方在住者にはありがたいですね。東京までの往復交通費だけでカウンセリングを2回受けられるぐらいかかってしまいますからね。
ちなみに直接対面じゃないとじゅうぶんな効果が得られないのでは?と疑問に思う人もいると思います。
私も同じ疑問を抱いていたので問い合わせてみたところ、直接対面でもスカイプでも効果に変わりはないとのこと。
正直、そう聞いてもまだ本当かな?と疑問でしたが、だからと言って東京までは通えないし。そんなことを思っていました。
そして、担当カウンセラーのスカイプIDを教えてもらい、確認のため簡単なメッセージを送信しました。
これで準備バッチリ、やっと楽になれるという期待から少しだけホッとした気持ちになったのを覚えています。
そして9月。カウンセラーとの初スカイプ対面の日がやってきました。
私を担当するのは女性のカウンセラーと聞いてはいましたが、やはり初対面となるので少し不安はありました。
しかし対面してそれは安心感に変わりました。優しそうな雰囲気の方で年齢はおそらく私と同じぐらい。
初回のヒアリングでは自分の生い立ちや現在苦しんでいる状況などを細かく話した記憶があります。
私の場合、過去にたくさん嫌な思いをしているので、自分でも気づかないうちにたくさんのトラウマを抱えていたみたい。
不快なことや傷ついたことが過去にありすぎて、全てをじゅうぶんには話しきれないうちに50分がたちました。
そんな感じで初回は終了。まだ実際には治療に入ってはいなかったのですが、自分の悩みや思いをたくさん吐き出すことができ、それだけでもスッキリした感じ。
カウンセリングを受けてみて
2回目のカウンセリングは確か10月だったと思います。実際に治療を始めていくのはこの回から。
ちなみにスカイプでのカウンセリングの場合、映像はオフで音声のみのやりとりでもかまわないそうです。私はがっつりビデオ通話していますが。
さっそく治療に入るわけですが、基本的には以下のようなことの繰り返し。
(その間、先生はいろんな言葉をつぶやいている)
こういうのを50分間繰り返します。
早い人では3回目、遅くても6回目には効果を実感すると先生が言っていたので、それを信じてその後もカウンセリングを継続することに。
初めて感じた心の変化
初めての変化を感じたのは12月に入ってから。11月下旬にカウンセリングを受け、その1週間後です。
ある日、ふと自分の考えに変化が出たり、気づきが生まれます。そのような変化はその後、カウンセリングを受けていく中で何度もありました。
特徴的なのはカウンセリングの最中ではなかったということ。カウンセリング後、車を運転中、ブログ執筆中など日常生活のふとした瞬間に変化が現れました。
そのことを先生に報告すると、そのようなふとした瞬間の変化はよくあるとのこと。頭の中が整理されたことによるものらしいです。
私の場合、毒親、いじめ、就職氷河期、ブラック企業、会社内でのいじめなどトラウマのオンパレードだったと思います。
もうね、人間の醜いところを全て見たんじゃないかというぐらい嫌な経験をしてきました。
自分ではトラウマになっていないと思っていたようなことでも、意外と心の傷になっていたんだなって感じ。
私は今もカウンセリング継続中ですが、もう大丈夫かな?と思ってもまだ心の変化を感じることがあり、傷の深さを実感しているところです。
- 不安感がかなり解消された
- 自傷行為(爪噛み)がだいぶ減った
- 依存症(お酒、買い物)がほぼなくなった
- ネグレクト(家事・身支度の怠慢)がかなり改善された
- イライラが減少し、車の運転や人への態度が穏やかになった
心を病んでしまった経験がある人には理解してもらえると思いますが、ネグレクト状態の時って本当に目の前のことに対するやる気が出ないんですよ。
部屋が汚れているのが分かっていても掃除機をかけることができない、洗い物があっても洗う気が起きない、車が汚れていても洗車機にすらかけようと思えない。
お酒の飲み過ぎで緊急入院したこともありました。その頃は焼酎を原液で1日中飲んでいた状態。
買い物依存の時はAmazonからの請求が月に17万円とかね。
だけどこういうことが今ではほぼなくなりました。
毎週、洗車し、お酒は月に1度。Amazonでの買い物も必要なものだけになり、家事はほぼ全てやっている状態。掃除機は妻の担当、私はクイックル担当。
これがカウンセリングを受け始めて約半年の間の変化です。本当に劇的な変化がありました。
高校でいじめに遭遇し、すでに20年あまり。ずっと1人で行動してきました。
今思えば、いじめにあって孤独になったことがきっかけで、自分の頭で考え群れずに1人で行動できる人間になりました。
ただ、それにしても長すぎる孤独。
- 効果はある、当然、個人差や相性もある
- FAP療法はあくまでも選択肢の1つ、誰とでも相性がいいとは限らない
- FAP療法は短期間での治療が可能
- FAP療法はトラウマ治療のみならず、恐怖症、パニック障害など適用範囲は広い
- 直接対面でもスカイプでも効果に差はない
生きていると色々な辛いことを経験してしまう。特に日本に住んでいると理不尽なこと、不公平なことが本当に多いですよね。
自分を守るために理不尽や不公平から距離を置くことはとても大切だと思います。
それを逃げだという人もいるだろうけど、そもそも自分に害のある状況から逃げて何が悪いのか?
逃げることを悪だと思い込んでしまうと、自分が壊れるまで自分を追い詰めてしまう。
だから自分のことを最優先、自分を一番大切にして欲しいと思います。
そんな感じー、ばいちゃー。


