前回に引き続きAvengerについての解説を続けていきます。
この記事ではAvengerのEditor、アルペジエーターについて解説します。
Avengerの使い方⑧
EDITOR
緑枠からは、Presetの選択や保存などができます。
水色枠でEditorモードを選択。
FREE | 自由にFFTラインを描画できる |
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HARMONIC | 倍音関係にある周波数帯をグループ化して垂直バーとして表示、バー下部の文字の意味は次の通り(0:基音, 1:1オクターブ上, 7th:5度上, 2:2オクターブ上) |
BIN | 信号を256個のデータとして垂直バーで表示 |
黄色枠をクリックしてSweepモードを選択。
LPF/HPF sweep disabled | FilterによってSweepが制限される |
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LPF/HPF sweep enabled | Sweepに伴ってFilterのCut Off値も変化 |
ピンク枠のノブを使用して、Editorで描いたラインを周波数スペクトラムに適用する程度を設定。
赤枠内、FLIPノブを回すほどEditorで描いたラインが上下逆になっていきます。
そしてLPF、HPFのCut Off、SLOPEノブでFilterスロープも変更可能。
緑枠ではEditorラインのランダム化とリセット。
水色枠と黄色枠でラインに揺れを与えることができます。
それぞれのノブで揺れの程度と速度を調整。
ARP(アルペジエーター)
緑枠をクリックすると、最大で8個までArpモジュールを追加できます。
水色枠からはPresetの選択など。
黄色枠には4つのブロック(A,B,C,D)があり、それぞれにパターンを作成することができます、クリックで切り替え。
赤枠部分にある緑色の四角はノートがオクターブジャストの位置にあるということ。
これを上下にドラッグすることによって、オクターブ単位で移動できます。
逆に緑枠部分の黄色い四角は、ノートがオクターブジャストの位置からずれていることを表します。
緑矢印部分を上下にドラッグすることにより、ノートを半音単位で調整が可能。
水色矢印でグレー部分を上下ドラッグするとVelocityの調整もできます。
黄色矢印のように端を左右にドラッグしてノートの長さ調整も可能。
赤枠では、そのグループ全体のノートをオクターブ単位、あるいは半音単位で調整できます。
緑枠をクリックして点灯させると、全てのブロックを再生、消灯すると現在、選択しているブロックのみ再生。
水色枠をクリックして点灯させておくと、パターン再生中に次のパターンに移行すると、それに追従してディスプレイ表示も変わります。
黄色枠からは様々なオプション項目を実行可能。
ピンク枠をクリックすると、そのグループ全体のノートを左右にずらすことができます。
緑枠をクリックすると、Presetをロード中はロックをかけます。
水色枠でアルペジオをどのように展開するのかを選択。
また黄色枠からは、アルペジオが何オクターブ内で展開されるのか設定。
ピンク枠をクリックすると、音価(音の長さ)を変更することによりアルペジオの速さを調整できます。
オレンジ枠からはノートの固定機能を選択。
MODEがChordsあるいはPolyの場合、赤枠のボタンをクリックするとStrumのエディット画面になります。
各ステップ上下して設定し、強さはノブで調整。
緑枠は左からヒューマナイズ(人間っぽくズレを生じさせる)、スウィングを与えるSHUFFLE、ブロック間に無音部分を設定するGATE、そしてパターンの数を増減させるPAT.LENGTH。
水色枠では、ここで設定した入力ノートを元にアルペジエーターのVelocityが設定されます。
First Note | 最初に押されたノートがVelocityを設定 |
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Last Note | 新しく押されたノート(最新)によってVelocityが設定 |
Each Note | 演奏された各ノートが持っているVelocityを保持 |
Lowest Note | 最も低い音程のノートがVelocityを設定 |
黄色枠ではアルペジオが有効になる範囲を設定。ここで設定した範囲外だとアルペジオは機能しません。
赤枠をクリックして、Chordsを選択するとコードモードになります。
これによって各ステップが単音からコード(和音)に変わりますが、基本的な使い方は同じ。
緑枠のコード名が表示されている部分をクリックすると、水色枠のようなウィンドウが表示され様々なコードを選択可能。
黄色枠からはオクターブシフトの設定。
赤矢印のようにブロックにカーソルを置いたままにしておくと、赤枠のようなウィンドウが表示されます。
ここから単一のノートを削除したりできます。
今回はここまで。
次回もこの続きでDrum SQの解説に入っていきます。