今回からReveal SoundからリリースされているSpireについての解説。
この記事ではSpireのプリセット、オシレーター、ユニゾンなどについて解説していきます。
Spireの使い方①(Preset, Oscillator, Unison, その他)
赤枠をクリックすると現在選択されているBank内からPresetを変更できます。
Preset名の左にある丸印をクリックすると名前の変更が可能。
緑枠からはBankのインポート、別のBankのロードができます。
水色枠をクリックするとメニュー画面が開き、黄色枠では設定の初期化が可能。
mono1 Portamento Retrig | モノラルで、ノートのたびにエンベロープがトリガーされる。次のノートが即座に鳴るのではなく徐々にグライドしていく |
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mono2 Legato Retrig | モノラルで、ノートのたびにエンベロープがトリガーされる。2つのノートが同時に鳴っている時に1つ目から2つ目のノートへグライドする |
mono3 Portamento Flow | モノラルで、最初のノートに対してのみエンベロープがトリガーされる。次のノートが即座に鳴るのではなく徐々にグライドしていく |
mono4 Legato Flow | モノラルで、最初のノートに対してのみエンベロープがトリガーされる。2つのノートが同時に鳴っている時に1つ目から2つ目のノートへグライドする |
poly1 Portamento | ポリフォニックで、次のノートが即座に鳴るのではなく徐々にグライドしていく |
poly2 Legato | ポリフォニックで、2つのノートが同時に鳴っている時に1つ目から2つ目のノートへグライドする |
緑枠ではVoice数(同時発音数)を設定(最大16Voice)。
水色枠をクリックした後、Spireのパラメーターをクリックし、MIDIコントローラーの割り当てたいノブで操作します。
黄色枠では4つあるオシレーターの各ボリュームを設定。
ピンク枠をクリックすると、そのオシレーターをMuteできます。
緑枠はオシレーター設定のコピー&ペースト。
水色枠ではオシレーターのピッチ設定を各単位で設定します。
黄色枠には、そのピッチ設定状況が表示されます。
ピンク枠からは波形を選択、オレンジ枠ではオシレーターモードを選択します。
Classic | Saw波とパルス波をクロスフェードし、ミックスする |
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Noise | ノイズを生成しフィルターで加工して使用 |
FM | サイン波で任意の波形を変調して使用 |
AMSync | オシレーターシンク(2つのオシレーターを同期させ複雑な波形を生成させる機能)と振幅変調を組み合わせて使用 |
SawPWM | Saw波のパルス幅を変調して使用する |
HardFM | よりハーモニックなサウンド生成ができる位相変調モード |
Vowel | 母音サウンドをシミュレーションするモード |
赤枠のノブは、オシレーターモードによって個別の機能が割り当てられています。
緑枠のノブでは波形の再スタート位置を設定。
緑矢印部分の縦線でそれが示されます。
水色枠のノブで選択した波形のMix量を設定します。
緑枠のモード設定で音の重ね方を選択します。
水色枠はDetune設定。
黄色枠はdensityノブで、Densityとは”密度”という意味。
音の特長づけに使用します。
緑枠はPan設定。
水色枠では、次のFilterセクションにあるFilter1, Filter2へ送るシグナルの比率を設定します。
ノブを左に回し切るとFilter1へのみ、右に回し切るとFilter2へのみにシグナルを送信。
黄色枠のANAをクリックして有効にすると、オシレーターがフリーランニング状態になります。
発音のたびにゼロ位置から波形が開始されないため、オシレーターのデジタル感を低減できます。
また、INVを有効にするとシグナルを反転出力、KEYを有効にするとオシレーター出力がノートピッチに追従。
次回はFilterセクション以降を解説していきます。